心くばりで伝わる「ひらがな文章術」★起業女性のためのハッピーオーラの出る文章づくり

【1テーマ30秒でコツをつかんでライティング♪】 文章づくり歴25年以上。小学生にもわかるやさしい文章表現を「ひらがな文章術」とネーミング。「読み手に心をくばることが伝わる文章の第一歩」をモットーに、届けたい人にきちんと伝わる文章術のヒントをお届けします。

「イ」の居場所

月曜日の文章カフェ vol.177

 

■「イ」の居場所

 

 

 

「おいしいくて、お値打ち価格の手土産3選」


先日、目に入った記事タイトル。

個人的に違和感を感じたのですがわかりますか?


「おいしいくて」


最近よく見られる表現です。


一部、方言として日常的に使われているそうですが

活字を扱う職業人としては居心地が悪い。


正しくは「おいしくて」。


他にも

 

*美しいくない→ ○ 美しくない

*きれいくない→ ○ きれいじゃない

*濃いくない→ ○ 濃くない

 

などよく目につきます。

 

*違うかった→ ○ 違った

なんてのもあります。


学生時代、習いましたね。

 

終止形/おいしい
過去形/おいしかった
否定形/おいしくない
仮定形/おいしければ
テ形/おいしくて

って活用形! 「イ」は略される形です。


とはいえ、すでに多くの人が普通に使い始めていて

「間違い」と言い切れないのも事実。


SNSのカジュアルな言葉が前面に出てくると

日本語の美しさが消えていく……。


ちょっと寂しい私です。